Q | インプラント治療は私の年齢でも大丈夫? |
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A | 年齢の上限はありません。 80歳以上の方でも治療を受けられています。骨の成長がほぼ完了する18歳以上で全身状態に問題がなければ、どなたでもインプラント治療は受けられます。 |
Q | インプラントはどのくらい持ちますか? |
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A | 過去10年の統計で下顎で約98%、上顎で約96%の成功率を誇っています。 ただし、ご自分の歯でも同じように毎日のブラッシングをしっかりしていただき定期的にメンテナンスを受けていただくことが重要です。 しっかりとしたメンテナンスをしていただければ、大丈夫です。 |
Q | 治療費用はどのくらいかかりますか? |
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A | インプラントの種類、埋め込む本数、被せ物に使用する材料および患者さんの顎の骨の状態によって異なります。 手術から被せ物まで含めて1本あたり35~45万くらいになります。 |
Q | 治療期間はどのくらいですか? |
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A | 通常、下顎で4~5ヶ月、上顎で6~8ヶ月程度です。 顎の骨の量が大幅に不足している場合には、GBRやサイナスリフトなどの補助的な手術を行なうため、上記の期間プラス6ヶ月くらいの期間を要する場合があります。 |
Q | インプラント治療後は、以前の自分の歯と同じように噛むことができますか? |
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A | インプラントは顎の骨としっかりとくっつき丈夫な土台となりますので、噛む機能は著しく改善されます。 慣れるまでは多少の違和感がある場合もありますが、慣れてしまうと自分の歯と同等の機能を回復することできます。 フランスパン、りんご、たくあん、せんべいなど自分の歯で食べることができたものを以前と同じように食べることができます。 |
Q | インプラントの手術は痛くないですか? |
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A | 局所麻酔を十分に使用して行ないますので痛みを感じることはほとんどありません。 またほとんどのケースに笑気吸入鎮静法などを用いていますので、うとうと眠っている間に処置を終了します。 |
Q | インプラント手術後は痛んだり腫れたりしませんか? |
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A | 処置後2~3日はお痛みが出る場合がありますが、痛み止めを出しております。 また、その痛みは通常の抜歯程度とお考えください。 腫れが出る場合もありますが、2日目あたりをピークに4~5日程度で徐々に治まります。 また、まれに内出血(打撲時の黒アザのようなもの)が、お顔の表面にでる場合がありますが、2週間程度で完全に消失します。 |
Q | インプラントはアレルギーなど身体への影響はないですか? |
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A | 現在のインプラントは純チタンでできており生体との親和性が非常に高く、医科領域においても骨折時の固定用プレートやペースメーカーの一部として、体内に埋め込まれていますが、副作用は報告されていません。 |
Q | インプラント治療の利点は何ですか? |
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A | 入れ歯のように取り外し式ではなく、歯肉を覆う部分がなくなるので違和感がなく、以前のご自分の歯と同じようにしっかりと物を噛むことができます。 また、ブリッジのように欠損している部分の両隣の歯を削る必要がなく健康なご自身の歯を守ることができます。 |
Q | インプラント治療の欠点は何ですか? |
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A | インプラントの埋め込みの為に外科的処置を避けられないことで、それに伴う不快症状(腫れや痛みなど)が一時的に現れる可能性があります。 また、偶発症として下唇の感覚異常や蓄膿症などが起こる可能性が考えられます。 さらに、治療費用が健康保険の適用外となり、全額自己負担となることや治療期間が4~12ヵ月と長期にわたることなどが挙げられます。 |
Q | インプラントの手術時間はどのくらいですか? |
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A | インプラント埋め込みに要する時間は1本あたり10分程度ですが、麻酔、切開、縫合などの時間を合わせますと、本数や骨の状態にもよりますが、通常1時間から2時間程度かかります。 |
Q | 前歯をぶつけて抜けてしまったので、インプラントを入れたいのですが、最終的な被せ物が入るまでは歯がないままの状態ですか? |
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A | 前歯1本抜けてしまった場合には、両サイドの歯に接着材を使用して人工歯をくっつけます。 前歯2本以上抜けてしまった場合には、仮の入れ歯を装着しますので、手術当日から歯が抜けている状態は1日もありません。 |
Q | 糖尿病の持病がありますが、インプラントは可能ですか? |
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A | 医師の指示などにより血糖値がコントロールされている方であれば問題はありません。 しかしながら一人一人ケースが異なりますので、事前に必ずご相談ください。 |
Q | 高血圧で薬をのんでいますが、インプラントの手術はできますか? |
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A | 血圧は薬でコントロールされていれば、問題ありません。 また、お痛みや恐怖心を和らげるため笑気吸入鎮静法を導入していますので、血圧の上昇を極力抑えることが可能です。 手術中は血圧、心電図、血中酸素飽和濃度をモニターしながら全身管理を致します。 しかしながら、服用されている薬や症状など一人一人ケースが異なる内容となりますので、事前に必ずご相談ください。 |
Q | インプラントのお手入れはどうすればよいですか? |
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A | 自然の歯と同じように長持ちさせるためには、日々のお手入れは、とても重要です。 通常のブラッシングに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的な清掃用具を使用して清潔に保つことが必要です。 それぞれの使用方法については、歯科医師または歯科衛生士より指導を受けてください。 |
Q | 喫煙はインプラントに影響がありますか? |
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A | 喫煙は手術後の治癒過程において、悪影響を及ぼしますので止められた方がよいです。 歯周病に大きく影響するのと同様に喫煙者のインプラント長期生存率は20%以上下がると言われていますし、全身的にも様々な影響があるわけですから、治療を契機にお止めになることをお勧めいたします。 |
Q | 定期検診はどのくらいの間隔で受ければよいですか? |
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A | 半年に1回は検診を受けられた方がよいです。 検診は咬み合せや清掃状態を確認して、必要があれば調整やクリーニングを行なう簡単なものではありますが、とても大切なことですから、継続して受診してください。 |
Q | 骨が少ないとインプラント治療ができないと言われましたが、どうなんでしょうか? |
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A | 手術の難易度は上がりますが、インプラント治療は可能です。 CT撮影をしたあとに画像診断用のシュミレーションソフトを使用して骨の高さ、幅、硬さを測定します。 それを基にインプラント埋め込みがそのままの状態でできるのか、埋め込みと同時にインプラントを支える骨の量を増やすのか、あるいは骨の量を増やした後にインプラントを埋め込むのかを診断します。 骨の量を増やす場合には、インプラントを埋め込む周囲や下顎の奥の方などからご自身の骨を採取します。 また、補助的に整形外科領域でも使用されている β―TCPなどの人工材料を使用します。 |
Q | インプラント治療を受けた場合、MRIやCTによる画像診断への影響はありますか? |
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A | インプラントが入っていても、MRI、CTによる検査に支障はありません。 ただし、インプラントの上部に磁石が付いた構造物が装着されている場合(インプラント義歯)には、MRIの画像が乱れることがあるので、注意が必要です。 MRI撮影時には一旦、インプラントの上のキーパーという部品をはずして、検査を受けていただくこともあります。 担当歯科医師および放射線技師にご相談ください。 |